イスラム教徒のスタッフやお客様とのお付き合いは?

皆さま こんにちは!
東南アジアコンサルタントの塩見有輝です。

ポッカサッポロF&Bがマレーシアでハラル認証つきの新工場を作り稼働を開始したそうです。「POKKA」ブランドは、すでに浸透していますが、さらに浸透していきますね。

ハラル認証はご存知ですよね?
イスラム教徒さんが、「安心して消費できますよ、豚は使ってませんよ、イスラム教のコーランに基づいた方法で処理したものですよ」という認証です。

ハラルのことは敏感な問題であるのは確かです。でも一方で、それをあまりに間違った方法で気を使いすぎると、余計に事が上手く運ばないこともありますので、私の実体験を踏まえて気づいたことを書きますね。

■ 扱う商品が食品でない場合、ハラルをつけた方がいいかどうか?
ハラル認証をとらなくても、動物性のものが入っていなければ、お客様に避けられることはないです。
化粧品など体につけるものは、動物性のものが入っていないという事を、販売するスタッフと、お客様にしっかりと伝えれば大丈夫です。

では、動物性とは、どういうことでしょう?
以外なら、別にの成分なら大丈夫だよ、という人もいますし、馬もダメ、なにしろ4つ足動物はダメ、のコラーゲンならいいよ、という人もいます。もダメという人もいます。
さあ、私達日系企業の目標は、「どうコーランを理解するか?」ではありません。
「どう商品を信頼して喜んで買っていただくか?」です。

そういう観点で、意見をまとめますと、一番メジャーな見方である、動物製品はダメ、魚などはOKと解釈して、自信をもっておすすめ、という形でいいと思います。
この辺の見極めは、本当に業界のことと、現地の事を両方わかっている、しっかりとした従業員にジャッジさせるといいでしょう。
たとえば、あまりよくわかっていない人が、役職権限で、聞きかじりで決定するようになってしまったり、狭いたとえば化粧品範囲だけの知識がある日本の専任担当者が決定するとなると、悲劇です。

ハラル認証は、もちろんとればいいことが増えます。ただ、POKKAくらいの規模であれば、当然作るべきですが、そうでない場合は、外部委託形式をとるといいと思います。 

■ スタッフの食事会

スタッフの食事会ですが、どうしたらいいでしょうか?スウェッセンズなどの、ファミレスなども、ハラルを取得しているところが多いので、そういうところで開催するといいと思います。
そういう場所がとれない場合には、ハラルのケイタリングを、レストランにお願いしていれさせてもらうといいでしょう。
レストランもハラル問題はわかっているので、ほとんどOKを出します。

さて、この後が、この食事会についてのお知らせの出し方です。

食事の件に、配慮している、というメッセージは、さりげなく伝える。
あまり、そこを強調しすぎると、逆に目立ち過ぎて、こういう話に興奮しやすいスタッフが、先にメニュー見たい!ハラル問題は大丈夫か!!などと騒ぎだすことになります。
ビビりすぎて、こんな配慮してます!メールは、逆効果です。

ですが、もちろん ハラルレストランでもないところを選んで、ただ権限のあるチャイニーズ系スタッフがメッセージを送っておわり、だと、その日の夜のFACEBOOKは、きっと荒れていますよ。
そのスタッフが人事権を持っていたりすると、スタッフ達はそういうことは大声で話せなくても、FACEBOOKにはたくさん書き込みがあるはずです。
「ひどい会社だ!」などなど。こういうことは日系企業の場合、日本人スタッフに伝わりにくいことです。ですが、そういう本当の声、作られた意見や誰かのフィルターを通した都合のいい意見ではなくて、本当のスタッフやお客様の声を拾っていけるかどうかが、ポイントのはずです。

■ さて、じゃあどういうスタンスで?
まとめますと、
イスラム教徒のお客様に対しても、スタッフに対しても、配慮しているというメッセージは必要ですが、あまり強調しすぎても、こちらの敏感さが相手に伝わって、あげ足をとられる、ということです。
それで、宗教問題だから、怒らせてはいけないと、リクエストされた通りに何でもしていると、スタッフは、「宗教問題にして騒いじゃうと、なんでもOKだ」と悟るわけです。
『宗教問題にして、相手の口をふさいじゃおう』作戦に出るという事です。
どんどん要求はエスカレートしてくる場合もあります。
慣れない日系企業は、お金かければいいと思って、うんいいよいいよとどんどんお金出して、スタッフの為にやっている、と思ってしまうケースもあります。でも心は離れていくばかり。。。ということをいろいろな会社様からうかがいます。

こういうことを避けるために、そういうお知らせは、全部信頼のあるイスラム教徒スタッフに、直接やりとりさせることがポイントです。
逆に日本人やチャイニーズスタッフにやりとりさせないで、影響力のあるイスラム教徒のスタッフに、そういった連絡を頼むとすべてスムーズ。
何の料理を出せばいいかですとか、理論的に正しいか、正しくないか、ではなくて日本でもそうだと思うのですが、物事、結局、誰が言っているか、ということなんです。

ただ、結局、誰が言っていることが、一番 腹にすっと落ちてくるか、なんです。

結局、同じイスラム教徒が言っていることが一番すっと落ちてくると思います。
信頼を得ている日本人でもいいと思います。
ただし、物事がわかっていると、一目置かれている日本人でないと意味ないです。
あの人、日本人だからたまたま偉いところに、いるんだよね、ということは、東南アジアでは現地の人は常々思っていることですので。

会社としては、それじゃあ組織的に、どうなんだ、とか、じゃあその影響力がある子がやめたら困るじゃん!、ということを言う方がいますが、困らないです。
そもそも、チャイニーズとマレーは、なじめないので、何をしても、2つのグループができるのは、仕方ないです。ここを無理に価値観統一を入れこんで融合させるのではなくて、二つのグループがあって当たり前ということで、やっていくといいと思います。

■ インド人も怒ってしまった件
先週はマレーシアの人事募集広告で、「インド人以外で」と記載した企業に、非難が集中して、企業が謝罪したというニュースもありました。
チャイニーズ系がほしい時には、Shoud be Chineseではなく、Preferably Chinese Speaker(中国語を話せる人)として、人種ではなくて能力面を記載するのは、常識ですね。
わかってはいながらのうっかりミスは、大問題になる時もありますので、 気をつけてくださいませ。
でも、これ、なんで掲載する側も気づかなかったんでしょうか。
あとは、起きてしまったら、どれくらい早くOh Sorry Sorry!とすぐ謝ってすぐ修正できるかどうかです。
ここで、何でも難しく考えて、おおごとにして日本でしかるべき部署の指示を仰いで文書作成してって、やっていると、事をどんどんどんどん大きく育てているようなものです。
様々な考え方がありまして、それぞれの側面はもちろん正しいと思います。ただ、発展途上の海外事業に関しては、物事をすぐ修正するためには、少数精鋭で小回りを利かせた組織こそ必要だと、私自身は個人的に考えます。

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