今日は、
お掃除の話をきっかけに
効率の話をしようと思います。

インドネシアの都会のジャカルタで、
今どきの若い女子でも、
掃除機ではなくて、
ほうきとチリトリで!

 

 

 

 

 

 

 

お掃除しているのが
私はずっとずっと
不思議に感じているのです。

とても小さい話かもしれませんが、
とても気になることでした。

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掃除機は2万円弱するので、
お給料が数万円の若い女子にとっては
個人では高くて買わないから、
使う習慣がないのかな?

「きっと使ってみたら
とても楽なのにな。」と思い、
なぜ掃除機が目の前にある場合も
皆が使わないのか聞いてみました。

ほうきの方が使いやすいから
とのことでした。

私は、内心、結構驚いて、

「たぶん保守的なタイプの人
(英語があまり得意ではなくて
ローカルフードだけを
毎回食べるタイプの女子)
に、聞いたせいかな。
もう一人にも聞いてみよう。」
と、

違うタイプの女子
英語が話せて、
インドネシア料理以外も
好んで食べるタイプの女子)
に聞いても、
まさかの同じ答えでした。

では、よく言われる、
「一人あたりGDPが3000ドルを超えると
家電が売れ始めるレベル」という、
その定説が、そこまでは
実感できないので
数字を見てみたいと思います。

インドネシアの2022年の数値
US$4,691.24で、
それは日本の1975年の時点
(布施明のシクラメンのかほり

流行った年)

 












近辺(US$4,659.12)でした。
当時の日本での掃除機普及率は、
90%以上です。

下記は四季報オンラインさんの表を
お借りしました。
青いラインが掃除機の普及率です。


インドネシアでも、経済成長とともに
掃除機の売上は
2017年から2021年にかけて
7倍になっているとのことではありますが、
(下記は、「家電Watch」さんのサイトを
お借りしました。↓)

とは言え、
インドネシアでの普及率が
”とても低い”という記述は、
複数の統計説明に出てきました。

何%と明記されているものを
無料では探せなかったのですが、

カーペットや絨毯を敷かない部分が
欧米や日本よりより多かったりなどの
住環境のこともあると思いますが、

都会のジャカルタで、
普通の一人暮らしの女子が
持っている確率は低かったため、
数字上は同程度の経済状態でも
生活様式は随分違うなと
感じています。

私は最初、この普及率の低さが
もしかしたら
何か心理的な原因によるものかな、
と思ったりしていました。

例えば、
日本でたまに聞く、
トイレを素手でお掃除する教育など
何かそこに美徳的な深い意味が
あるという教育を受けているのかな?
とも思って、
発言には気を付けたりしていました。
が、そうではなく
ただ単にあまり習慣が
シフトしていかないようです。

日本では、
お掃除に時間をかけている
イメージがありますが、
ケルヒャーさんが実施した、
"世界各国の清掃習慣や掃除に対する意識を調べるために18~65歳までのドイツ・フランス・イギリス・オランダ・ベルギー・ポーランド・ロシア・ブラジル・アメリカ・中国・日本11ヶ国の男女 計11,099名を対象に、清掃に関するアンケート調査(アンケート2019年に実施)。”
によりますと、
日本はダントツで
お掃除にかける時間が短かい
ようです。
(※下記の図は、ケルヒャーさんのWebサイトの図を引用
させて頂きました。)


データの見方によると思いますが、
(例えば、日本人が他に忙しすぎて
お掃除にさける時間が少ないなどの
推論など)
私たち自身が日本人を語るほど
私たちは非効率を好む民族でもなく
テクノロジーを受入れやすいのでは
思いました。














よく、
テクノロジーを使って効率を
求めた方がいいのか、

あるいは、


従来型の方法の方が

結局は効率的なのか、

という議論
例えば、
リモートワークの良し悪し
語る時に争われます。

私も以前は、
「効率的な方法を
認めないなんて

バカみたい!」
という考えの若者でしたが、

年をとるにつれ、
効率だけを追っているなんて
ルンバの吸い残しに気が付かないで





汚れた場所を放置していながら
自分のことを
効率的なキレイ好きだと
信じている、
そんな感じなのかなと
考えるようにも、なりました。

例えば効率的に見える
リモートワークも
社員がいつも出社していなかったら
お金を払っている人は
どんな気分になるんだろう。

その感情をコントロールするのは
会社の社長の役割なのかも
しれませんが、

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妙な不安を抱かせないように
オフィスで働くのも、
社員の心遣いなのでは、とも、
考えたりするようになりました。

またしても私が12年間住んでいた
シンガポールを引き合いに出しますと、
シンガポールは常に効率重視をしてきたし
現在もそうしているのが、
その発信や施策から明確でした。

それからお掃除についても、
それはその職業の人々の役目












家ではメイドさんがするのが当たり前













という文化も根付いていました。

ところが、
2016年2月に教育省
「小学校から短期大学まで
すべての学校で2016年末までに 
学生たちに
責任感や気配りなどの

良い習慣を身につけるために
導入
しました。

 

 

 

 

 


清掃の労働力不足
という事情が
裏にはありますが、
日本や台湾で
この習慣があることで

成功しているので、と
シンガポールは言って導入しました。

また、効果として、

■生徒の生涯にわたって良い価値を育む。

■例えば、
収納のアイデアや改善案を
話し合ったりしながら、
小さい頃から、
組織化する方法を学ぶ。

■清掃は簡単なことでないと
理解することによって
掃除人を尊重し始める。

■富や社会的地位に関係なく、
すべての子供たちに
参加義務があるので、
同じ感覚を植え付け、
生徒の性格を築いて人格を支える。

■学校で片付けを学んだ子供が
家でも片付けることが多く、
親がより幸せで
リラックスした状態になる。

とうたい、国民には受入れられました。

さて、
この政策を読んで、
皆さまはどのように
お感じになりましたか?

多くの奴隷を作る政策
感じましたか?
従順な労働者を作るため
政策?

私は毎年二桁、急成長してきた
シンガポールに住んでいたので、

まるで、

今まで効率を追って
がむしゃらに狭い範囲で
仕事に頑張ってきた人(国)が、

大人(文化的に成熟した国家)になって

本当に豊かになることの法則を
わかったんじゃないかな、


そんな風に感じたりしました。




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By jumpinghorse

大卒後新卒でシンガポール航空のCAになったのがきっかけでその後12年間シンガポールに居住しました。現在は月の半分海外、半分東京に。Facebook⇒ https://www.facebook.com/shiomi.yuki   インスタ yuki.shiomi 

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