皆さま こんにちは。

東南アジアコンサルタントの塩見有輝です。

皆様は、
長州藩主の13代藩主の毛利敬親のこと、
どう思われますか?

大河ドラマの「花燃ゆ」で
北大路欣也さまが
素敵に演じている人物です。

無題

いつも、部下の提案に、
そうせい、そうせい
(そうしなさい、そうしなさい)と
答えていたので、
そうせい候という別名で有名です。

部下の提案を反対することなく、
どんどん取り入れたために、
周りには賢い人がどんどんと集まって
その賢い人たちに任せたおかげで
成功したそうです。

この毛利敬親
大らかな性格を表すエピソードとして
知られていることは、
11歳も年下の下級武士の息子である
吉田松陰の話をとても有益だと認め、
松蔭の門下生になったことです。

こういうことは、実際は
なかなかできないことです。
ちっぽけなプライドが邪魔して、
できないです。

マネイジメントに関しては、
人に任せられる部分は、
できるだけ人に任せること、
それが大事だ、ということを、
よく耳にします。

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ですが、実際は、
下記のような人間らしい行動を
会社内でもしてしまいがちと思います。

1.=================

自分でやった方が早いし、
たぶん上手く行くと思っているので
人に、任せられない。

だが、
同時に、一方で、
全部、自分でしてしまうのは、
組織が大きくなっていかないので、
よくないことだとも、
重重に自覚もしているので、
その葛藤の中で、
半ば、嫌々に、でも、自主的に
人に任せる決断をしている。

中間管理職の葛藤中の、
そうせい」。

でも、葛藤しているだけ、
素晴らしいと思う。

あるいは、逆に、

2.=================

もう正直、実務のことは、さっぱり、
流れも何もかも全くわからないので、
物事に対して「自分の意見がない」。

それ故に、提案に対して、
反論など、さらさらできず、
そうせい、そうせい
丸投げでお願いしちゃう~!」

という心境である。

「思った通りに頑張ってごらん!
見守っているよ!」という、
いい意味での「そうせい」からは
ほど遠い意味合いでの
丸投げそうせいです。

3.=================

自分よりできない部下に対しては
「なんでも好きなようにやっていい」
と心情的に言える。

(でも、そういう部下は、
提案もしてこないので、
実際は「そうせい」、
というチャンスはあまりない。)

ただ、自分より、
切れる能力のある部下には、
なんだか心情的に、
そうせい、そうせい」とは素直に言えず
ついつい、なるべくその部下が
主導権を握らないように、
上司であるにもかかわらず、
邪魔をしてしまう。
そうするな、そうするな
と言ってしまう。

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この3番タイプが、
実社会には多いのかも。

~~~~~~~~~~~

さて、
他人の自主制に任せるのが
裏目に出る場合もやはりあります。

例えば、決められたことを、
一生懸命きちんとこなしていこうとする
健気で素直な女の子集団に対しては、
何でも細かく決めておいた方が、
わかりやすい場合もあるかもしれませんね。

「その場その場の状況によって
臨機応変にしよう」
というよりも、
どんな状況であれ、
「何時何分から何時何分が休憩です」
「数値目標はこうです」など、
「短期的な、わかりやすい近視眼的な細かい目標」と、
そのための「ルール設定」をすると
安心できることが多いかもしれません。

「自由になんでもしていいよ、
自主性に任せます」となると、
公園にいきなり放たれた、
メスの子犬ちゃんのように、
逆に動けなくなってしまう事も
あるかもしれないです。
枠組みを決めるのが大事なようです。

シンガポールでは官僚が優秀で
不正もないのでルールがすべてです。

非常にルールも細かく、
「常識に基づいて判断」という概念や、
「融通を利かせる」という発想や、
いわゆる「フレキシビリティ」がありません。

国民全員が、
設定されたルールに基づいています。

事情を話してわかってもらおうよ、
ということはなく、
「Singapore is not like tha~t.
シンガポールって、
そんなかんじじゃないんだよ~」

ということで、事情があっても
フレキシビリティを期待することなく
初めから交渉はあきらめています。

何か、実施するときも、
大枠だけ決めて、
あとは、随時、責任者の判断で、
というと困惑がちです。

責任者は、誰なのか、
複数いたりするとわかりにくい、
一人に決めてほしい、
じゃあ、その人が休みの時は、誰?

などなどを、全部を書きだして、
決めると安心します。

ケースバイケースで、
という設定だと、
非常に、納得がいかないようです。

ですので、
ありとあらゆる状況を想定して、
すべて、BLACK & WHITE にして、
細かく、書き出すと
安心することが多いようです。

シンガポール人は、
そうやって決められることに、
慣れているのだと思います。

この時には、Yes,
この時には、No,

紙に書いてMemoとして、
細かく細かくルール設定をして、
社内で通達してほしいと
命令してほしいと、
このように言われることも多かったです。

え~こんな、当たり前のこと
紙に書いた方がいいの~?
ということも
書いた方がいいと言われます。

グレーゾーンがあって、

そこは、

しかるべきものが、

しかるべきように、

良きに計らえ、

とかいうのが通じてきたのは、

単一民族の日本だからこそ、

だったからかもしれませんね。

それも、わるくはないですね。

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By jumpinghorse

大卒後新卒でシンガポール航空のCAになったのがきっかけでその後12年間シンガポールに居住しました。現在は月の半分海外、半分東京に。Facebook⇒ https://www.facebook.com/shiomi.yuki   インスタ yuki.shiomi 

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