シンガポールにいた22歳から34歳の頃、
たくさんの日本人駐在員の方々と
お仕事でお目にかかり、当時は、
大企業のエリートの方々がほとんどで、
お上品でとても素敵な方々でした。

全部白髪くらいのお年の方々でも、
そのしぐさやインテリジェンスと品に、
20代の私でさえも、
はっと心をつかまれるような
そういう魅力的な方も多かったです。

 

 

 

 

 

 

20代30代の若い働き盛りとして
送られてきた方々は、
はつらつとエネルギー一杯で
遊びもスポーツももちろん仕事も
バリバリしている姿を見て、
私はたくさんのことを教わったと、
その頃、出会った皆様には
大変感謝しています。

一方で、まれに、あれ?と思う方も
いらっしゃいました。

「駐在員の仕事は、
本社役員の接待だけ。
仕事面の事は全部、本社が決めるし、
な~んにもしないでいいんだ。
本社から人が来たら、フルアテンド!
それだけが仕事。」と堂々と
口にしている方もいました。

そして、
長くシンガポールに住んでいた私は
当時は今ほどネット情報が
豊富ではなかったこともあり、

赴任したばかりの方々から
シンガポール生活で必要なことを
細かくいろいろと聞かれることが
多い毎日でした。

”接待・命” の方からは、
「ラウンジで女の子を付けたら、
一人当たり1時間でだいたい
いくらくらいですか?」
という質問はよくありました。

こういう質問が
たまたま会話中にあった、
というわけではなく、
仕事時間中に、わざわざ
私の職場に電話がかかって来て
便利帳のように聞かれました。

最初は私も、
「何で親しくもないし、
仕事もそんなにくれないのに(笑)
こんなことまで聞かれるのかな。
なんだかやんなっちゃう。」
と思いました。

躊躇もない様子で平気で
当時は若い女の私にそんなことを聞いて、
「失礼しちゃうな」と感じました。
「そういうのは自分で調べればいいのに」
と内心思いながらも、
そういう質問をする方々は
英語を話さない方の比率も多く

何度も聞かれるうちに、
まじめな私は各ラウンジやKTVに電話し、
お店ごとに、女の子がテーブルにつくと
一人いくらか、そしてサービスチャージと
税金がついて結局いくらかなどの
料金システムをノートにまとめていました。

答えて頂けるときには、そのまま女性を
店外に連れていけるかどうかも聞きました。

駐在員の方々の大事な業務の一つに
お役に立てるのならと思い、
正確に情報提供できる人になろうと
メモしていました。

とは言え、ある日、ある銀行員の方が、
「今度のxxxxにはホントにまいっちゃう。
別にいいんだけどさあ。そういうのは。
だけど、処女がいいとか言うんだよ。
信じられる~?
処女とか、どこで探したらいいのかな?」
と、まじめに聞かれたときは、

こんな上納システムがあるとは言え、
口に出して外部の人に軽々と聞くなんて
質問しているその方の立場こそ
大丈夫なのかなと心配しながらも、

そんな難題を抱えた役割も
大変なんだなと感じました。

これらは昔のことで、今では
海外に子会社を持つ企業も多くなり、
standardization と localization の
バランスも変わってきていると思います。


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日本での商品サービスを維持して
スタンダード化する度合いと、
現地カルチャーを取入れて、
物資もそこで調達したローカル化を、
どうMIXするかを
それぞれの事情にあわせて
ブレンドしていると思います。

あらゆる面でグローバル企業代表の、
マクドナルドの各国にあわせたメニューを、
旅行先で見るのは楽しいですよね。

 

 

 

 

ドイツでビールが販売されていたり、
シンガポールやマレーシアに
フライドポテトにつけるチリソースが
たくさん用意されていたり。

 

 

 

 

 

 

 

インドでは
カレーの頑固な汚れを落とす為に、
パナソニックが
「カレーモード付洗濯機」を、







そして
サムスンが「たらい付き洗濯機」を、
販売して人気が出たり、

日系銀行も、イスラム金融商品を
近年は扱うところがさらに増えてきて、
以前よりも
現地の各支店での役割や権限も
増えているのではないでしょうか。

本社と仲良しが売りの、
日本らしい接待だけができる人や、

世界共通スタンダード商品が、

売れにくくなってきている時代に
なってきているのかもしれませんね。 



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By jumpinghorse

大卒後新卒でシンガポール航空のCAになったのがきっかけでその後12年間シンガポールに居住しました。現在は月の半分海外、半分東京に。Facebook⇒ https://www.facebook.com/shiomi.yuki   インスタ yuki.shiomi 

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