シンガポールの後継者と、トヨタの後継者

シンガポール設立の父、リー・クアン・ユーが亡くなってしまった。

政治家としての手腕について、国民から評価されて、尊敬されていました。

シンガポールの政党が人民行動党(People’s Action Party)でPAPと略されるのですが、

これを国民は、Pay and Pay(支払え支払え政党、取り立てや政党)なんて揶揄しながらも、

本気で怒っているわけでも、あきれているわけでもなく、本当のジョークとして笑顔で話していました。

その笑顔には、まるで、大好きな旦那さんのことを、冗談でけなしてみるみたいな、

幸せな絶対的な信頼関係が感じられる程でした。

「この人に任せておけば、大丈夫。難しいことはよくわからないけれど、

この人がそう言うなら、大丈夫!」 リー・クアン・ユーに関しては、

シンガポール国民がそういう感情をもっていることを、本当に私は感じ取っていました。

そりゃそうでしょう。お隣りには、マレーシア。

ちょうど50年前に決別して、どれだけシンガポールの繁栄が早いか、

どれだけシステマティックか、国民は簡単に比較できてしまうのですから。

 

リー・クワン・ユーが亡くなって、私でさえ、本当に悲しいんですよ。

政治家が亡くなって、意気消沈なんて、ありうるんだ。

尊敬していた年の離れた彼が亡くなった気分です。

シンガポールの国民は、どれほどだろうかと思います。

 

さあ、息子のリー・シェン・ロン首相。

世襲制への批判を避けるため、1回だけ、ゴー・チョク・トンという首相を

クッションに挟んで、でも、これは、すべてリー・シェン・ロンを首相にするための

道筋と、国民全員とも、あ・うんの呼吸です。

 

とはいえ、

シンガポールも、以前は、「なんだかよくわからないけれど、

俺らよりも、ずっと賢いあの方が、しっかりやってくれてるよ、」というスタンスでしたが、

現在は、逆に以前ほど体は動かさないで、政府に文句だけは言う風潮に大いに変わってきています。

実の息子のリー・シェン・ロンよりも、国民の方が、リー・クワン・ユーに甘やかされて育っちゃったのかな、

そんな風に思うことがあります。

 

世襲制に対して、批判的な方も多いかと思いますが、偉大すぎる父を持ち、

難しいであろう環境で育ったリー・シェン・ロン首相を心から応援しております。

 

血筋で、えらくなったからって、その人がボンクラとは限らない。

その血筋にかけてこそ、本当の「プライド」と「本気度」をもって、「仕事」をする人だっている。

 

日本では、トヨタの豊田章男社長です。

2011年に大規模なトヨタ車のリコール問題が起きました。

アメリカの掲げる大義名分は、「安全・人命」。

でも、腹の中では、「日本企業よ、アメリカで稼ぐなよ。」

そういうことでしょ。経済問題。

でも、「安全・人命」を掲げられたら、トヨタは、口をふさがれた。

そんな中、豊田章男社長は、自分で前に立って、謙虚に、真摯に、

自分の言葉でトヨタブランドを語った。

ひとつたりとも、弱音もはかず、相手に攻撃もせず、皮肉も言わず、

言い訳もなにもしないで、しっかりと語った。

最後に涙を流した。

これが「仕事」を本当に真摯にしてきた男の涙だ。

私は、テレビの前で一緒に泣いてしまいました。

こちらのYoutubeの3分18秒のところ、グッときます。

アメリカのトヨタ販売店のスタッフの前でしたスピーチ。

「僕は(公聴会で)アメリカ中のトヨタスタッフと、そして世界中のトヨタスタッフと(心の中で)一緒だった」と言った。

 

こういうのが、真実の「大義」だ。

自分の利益を守るために「利用」する、形式上の耳障りのいいコピーは、「大義名分」だ。

 

血筋によって、後継者の運命を、背負わざるを得なかった、こんな素晴らしい人達がいる。

そんな人を、心から応援したいです。

 

豊田章男社長。

素敵な人に決まっている。

 

だって、あんなに画期的すぎる「ピンク クラウン」の販売に、

GOを出すくらいの社長ですもの。

 

 

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