皆さま、こんばんは。
東南アジアコンサルタントの塩見有輝です。

本日は、マクドナルドの話をしようと思います。
マクドナルドをフランチャイズ化した、
レイ・クロックが、
「この事業は飲食業ではなくて不動産業だ」
という概念を持ってから、

どんどんと事業がうまく拡大していったという
話を致しますね。

映画「Founder」のネタバレになりますので
これから見たい方はご注意くださいませ。

成功はゴミ箱の中に」というタイトルの
2007年の話題の本でも紹介されていたので、
ご存知の方も多いかと思いますが、
お話致しますね。

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アメリカのレイ・クロックという名前の
52歳の中年男。
どちらかというと、パッとしない人。
レストランを1件ずつまわって、
「ミルクシェイク機」を売っています。

車のトランクにミルクシェイク機を入れて、
レストランに営業して回ります。
プレゼンして断られ続けても、
モーテルで、
ポジティブ」というタイトルの
音声教材を聞いて、
自分のモチベーションを保とうと
葛藤しています。

数日かけて1機売るのがやっとなのに、
ある日、1つのレストランから
まとめて8機の注文が来ます。

注文したのは、
マクドナルド兄弟」が経営していた
ハンバーガーのテイクアウトのお店。
この兄弟は、
パンの上にケチャップやマスタードを
3か所ずつまとめて乗せる器具を、
オーダーメイドして使ったりなど、
自分達で工夫しながら、
スピードシステムを構築していました。
スピードと品質にこだわった経営
しています。
お店は1店舗だけですが、
とても繁盛しています。

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レイ・クロックマクドナルド兄弟
事業の「フランチャイズ化」を提案して、
契約をかわします。

やる気満々のレイは張り切って、
ビジネスマンを見れば
マクドナルドのフランチャイズ事業
プレゼンしまくります。
しゃべりまくります。
ゴルフ接待をしまくりながら、
小さいチャンスを逃さず営業しまくります。

プレゼンの母数が多いので、
フランチャイズに加盟する店舗数も増え、
品質とスピードが保たれたお店は、
お客様であふれていきます。
お店は繁盛していきます。

にもかかわらず、
レイ自身は経済的に
豊かになっていきません。

店舗拡大の為に自宅を抵当にして
銀行からお金を借り、
その返金が滞ってしまうほどです。

当時、
契約書上、全体売上の1.4%を
レイがもらえることになっています。

レイは、頻繁に
マクドナルド兄弟に電話をし、
この取り分を3%以上に変更するように
何度も交渉しますが、
マクドナルド兄弟それぞれが、
0.5%ずつしかとっていないので、
レイが3%とるのは論外だと断られ、
交渉の余地なしです。

ところが、
銀行でたまたま出会った
レストラン経営のプロに会って、
「あなたがしているのは、
飲食業でななく
不動産業なんですよ。」
というアドバイスを受け、
ここからレイの運命が一気に変わります。

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【それまで】
フランチャイザー側は
飲食に関連する事項だけを
管理していた。
店舗の場所の選定は加盟者に任せていた。
加盟店オーナーが賃貸契約を好きな場所でして、
そこで店舗をオープンしていた。

【その後】
レイは、フランチャイズ事業を法人化し
フランチャイズ不動産コーポレーションを設立。
(後に、マクドナルドのフランチャイズ事業に
特化しているのが一目瞭然にわかるように、
マクドナルド コーポレーションに社名変更)
その会社が不動産を購入し、
その不動産のテナントとして、
加盟店を入居させて賃貸料をとる、
という流れに変更した。

これによって、

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◆ 毎月安定した収入が確保できる。

◆ それを事業拡大のための経費に回せる。

◆ 加盟店に対してコントロールがきく。

基準に満たないサービスをする店舗とは
賃貸契約を切ることができる。

◆ マクドナルド兄弟に対して、
コントロールがきく。

今までは、マクドナルド兄弟がすべてを決め、
些細な変更リクエストをしても
すべてNOだったのが、
飲食以外の事柄について権限をもつ流れにできる。

このように変わっていきました。

概念を変えることによって、
その後、数年で
一気にファーストフード帝国を作り
国内には1600店舗、
海外進出も大成功していきます。

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ビバリーヒルズに豪邸を立て、
一目惚れした、
知人の人妻を、略奪愛して、
自分の奥さんにしています。

満足げに、鏡に向かって
スピーチの練習をするシーンがあります。

しかもそのスピーチのフレーズは、
ミルクシェイク機を売っていた時に
よく聞いていた、あの「ポジティブ
という音声教材とまったく同じ文章です。

また、マクドナルド兄弟から
事業を買収した時もレイは、
「毎年必ず売上の1%は払う、
約束する。
でも、契約書に書くと
加盟店が集まりにくいから、
契約書には書けない。
でも約束するから取引しよう。」
このように言ったけれど、
この1%の権利料を実際には、
1度も払ったことはなかったそうです。

(現在のマクドナルドの年商で計算すると
1%分とは、
年間で1億ドル≒約115億円相当)

こういう一面で、
ちょっと人物的には
そういう考え方の人なんだな、と
思うところもあって、
魅力を感じたり惹かれたりすることは
ないのですが、
学ぶポイントも
とてもたくさんありました。

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現在では、マクドナルドは、
世界で屈指の不動産保有会社であり、
世界人口の1%の人が、
毎日マックを食べているそうです。
すごい規模ですよね。

レイ・クロック
「マクドナルド、という響きが
すごくいいんだ。
クロックじゃだめなんだ。
マクドナルドという名前の子は
学校でいじめられたりしない。
マクドナルドという響きが、
アメリカンドリームにぴったり。」
としきりに言っていました。
よほど気に行ったらしく、
Mの頭文字を店舗にも掲げていました。

自分の頭の中のイメージを
伝えようと力強く話す姿に
情熱を感じました。

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マクドナルド兄弟が、
レイ・クロックに、
マクドナルドは僕たちが作った。
あなたは何も作っていないじゃないか。」
と言ったときにも、
レイは、
「私は概念(コンセプト)を作った。
勝つというコンセプトを作った。」
と言います。

その言葉と、

「幸運は勇者に味方する。」

この言葉が、心に残りました。

先週はパリで
昨日からギリシャのサントリーニに
移動しました☆

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By jumpinghorse

大卒後新卒でシンガポール航空のCAになったのがきっかけでその後12年間シンガポールに居住しました。現在は月の半分海外、半分東京に。Facebook⇒ https://www.facebook.com/shiomi.yuki   インスタ yuki.shiomi 

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