まだ、たった54歳のシンガポール

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トルストイの言葉のひとつに、Happy people have no history“(歴史がない人々は幸せ)という言葉があります。今日はこの言葉について、書いてみたいと思います。
色々な解釈がこの言葉についてはあるようですが、下記の2つが主な解釈のようです。

* 取り立てて書く歴史がないということは、戦争がなかったということ

* 過去の嫌な思い出によって作られた偏見を持っていないということ

 

私は、この言葉を読んだ時にふと、シンガポールのことを思い起こしました。
シンガポールマレーシアから独立したのは、1965年8月9日ですので、2019年で建国54年の国です。


私は以前に12年間、シンガポールに住まわせていただいたのですが、その時に感じたのが、「シンガポールは国としての歴史がないことが、いいように作用している」ということです。
TV番組も、英語チャンネルではCNNやアメリカの人気ドラマやバラエティショー、中国語チャンネルでは香港映画、インド人向けチャンネルではボリウッド映画が、主に放送されていました。シンガポールで制作されたドラマは、人気はありましたが予算の関係もあって数少ないものでした。流れてくる音楽は、ほぼすべて海外のものでした。サッカーは、イングランドのプレミアリーグを観ていて、熱狂的に自分のお気に入りチームを応援していました。

このように、シンガポールの日常の娯楽のほとんどが、自国のものが少ない分、海外のものがほとんどで、その状態は、それまで日本に住んでいた私にとっては、違和感を体感する出来事でした。シンガポール独自の芸能やサッカーチームがまだ、そんなに育っていない頃だったので、そういうところの文化的な意識レベルが発達しにくいのかな、と思いきや、逆にハイスペックな欧米モノ、海外モノを日常的に見てレベルが上がっていたりすることが、当時の私には、驚きだったのです。

日本は独特の文化があって、ドラマでも、視聴率を勝ち抜いた番組作りチームがブラッシュアップしたものを、手を変え品を変え提供してくれます。J-POPも数も内容も豊富です。そのおかげで、海外モノに関しては、興味があって見よう、とか、聞こう、という意識が働かないと、見たり聞いたりしないことも多いと思います。

海外モノがいいということではありませんが、「シンガポールの人って、自分の国のものがないことが、幸いしているな~。」と感じました。私は、22歳まで海外旅行したことはありませんでした。そのため、それまでは海外というのは、特別な地で、とても遠い印象がありました。シンガポール(721.5 km²)は東京23区(619 km²)よりやや大きいくらいの面積で、橋を渡るとマレーシアという別国です。そのため、海外(国外)は、隣り町くらいの意識で、特別意識が生まれにくいように感じました。そのおかげで、シンガポール人には海外に対しての「特別なボーダー意識」がないように、私は感じます。
それが、シンガポールの強みになっていると思います。国内とか、海外とか、いちいち意識することなく、こだわりなく、意識的なアレルギーもなく、自然に色々取り入れて、どの国もいいところと悪いところあるよね、と自然に考えられていてグローバルしていると思います。歴史についても、日本の植民地時代のことについてあからさまに嫌悪感を出すこともなく、「戦争の時は、人間はCrazyになってしまう。それが戦争だからね。」という考え方で向き合っている方々がほとんどと感じます。今後も、こだわりなく、小回りを利かせて変化に対応していくのではないでしょうか。

先程のHappy people have no history“(歴史がない人々は幸せ)というトルストイ先生。

その言葉の解釈について、ネット上で「“
事実を認知しない方が、幸せ”という解釈もありませんか?」との書き込みも散見されました。客観視しすぎないことが幸せということでしょうか。
これについても、また、シンガポールの徴兵制のことを思い出しました。外国人を除くシンガポール人(PR永住権を除くcitizen市民)は、400万人弱しかいませんが、徴兵制があります。「戦争が起きたら実際は戦えるマンパワーではないのにね」とシンガポール人の方々ご自身達が嘲笑して話したりもします。とは言え、この制度を取り入れているのも、【小国】として自国を客観視しすぎないで、やれることをやる姿勢が幸せにつながっているように見えます。歴史が浅い分、愛国心を養うのにも有効ですね。

シンガポールは、建国54年。国としては、まだ歴史の浅い国です。ですが、“Happy people have no history”(歴史がない人々は幸せ)の言葉のごとく、小国が、世界に経済力、政策面などさまざまな切り口で見ても、注目される国になりました。

さて、人間にとっては、50年は長い月日ですね。成功も失敗もいろいろありますよね、歴史が。もしかしたら、それによって、偏見を持っていたり、失敗の経験から恐怖心が出てしまったり、自分の歴史によって、今後の可能性を狭めているかもしれないですね。
自分のHistoryを大事にする仕方を、間違えないように、感情と向き合っていこうと思います。 

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