今日は、いつも頑張るシンガポールが
今月(2021年5月)に発表した、
新しい目標、
「シンガポール グリーン プラン2030」
(短縮してグリーンプラン)が具体的なので、
その内容をここに列挙していきますね。
地球環境問題の関連用語が学べたり
目標に対してどのように取組むか
個人単位でも勉強になったので要訳しますね。
※カタカナ英語のところは環境問題の
関連用語で日本でも使われているので、
そのままにしておきますね。
◆私たちの国の信念は
法律と人種の調和を重んじる
公平な実力社会。
◆建国50年以上がたつが、
大事なことは、
「サステナブル(持続可能な社会)の開発」です。
◆世界的な季節変動で
海面上昇が起こっている中、
低地の島国のシンガポールにとっては
特に脅威です。
◆シンガポールはガーデンシティで
世界でも最も自然に配慮した国です。
国の3分の1が木に覆われています。
◆高温多湿なので病気が増えないように
公衆衛生を重んじ都市環境を整えてきました。
◆水は、すでに、すべて一滴も無駄にせず再利用しています。
◆何年も前から、石炭火力発電はやめています。
化石燃料に助成金を出さず、
CO2排出に課税しています。
◆こういった環境問題への
10年スパンでの取組みを
シンガポールグリーンプランとして
今後、強化します。
◆シンガポールは728 square KMの小国で、
その小さい面積の中で防衛、産業、住宅と
重要インフラを供給しなくてはいけないです。
大きな国には、天然資源や大きな土地や、
気象条件がそろっていて
資源の再利用していけますが、
シンガポールのような小国は
制限があります。
それ故、大国と同じように、
CO2排出ゼロを宣誓するのは非常に難しいです。
◆でも私たちは、過去にも、こういった
国家的な挑戦に取組んできました。
今回も制限を戦略的な機会に変えて、
テクノロジーのパイオニアになって
サステナブル(持続可能な社会)の開発
の為の政策をとっていきます。
◆私たちは同じ問題に直面している
世界の他の都市のアイデアを参考にして、
生ける実験室となりえます。
◆私たちのいくつもの行動の結果によって、
CO2排出量の宣誓をレビューしながら、
調整しながら、CO2排出ゼロを
できる限り早く達成しましょう。
◆自然公園を50%増やして
200ヘクタールにする。
◆すべての家庭から
徒歩10分以内に
公園がある状態にする。
◆木を100万本増やし、
78,000トンのCO2を減らす。
◆緑が増えることによって
野生動物と人が衝突する可能性も出ますが、
NGOと協力して共生していきます。
◆リサイクル率を高めた循環経済で
CO2排出ゼロを目指す。
水はリサイクル水だけになっています。
同じように、ゴミを宝に変えます。
焼却されたゴミを新しい砂に変えて
建設に使います。
ゴミ分別を改善し汚染を減らし、
2030年までにシンガポールの
リサイクル能力を築き上げます。
◆埋立地に送られる廃棄物を
2030年までに30%削減します。
◆その為に2026年までの5年間で
20%を削減する目標にします。
◆2030年までにMRTを
ロンドンやニューヨークなどの
大都市と同程度に網羅します。
◆新しいコンセプトの都市
(例えばTengah地区)を開発し、
初めて車のない、
公共団地タウンセンター
にします。
道路を地下に通して、
地上は公共交通機関、アクティビティ、
緑地の為に解放します。
◆ウォーキングやサイクリングや
アクティブモビィリティを推進します。
サイクリングネットワークを拡大します。
(2030年までに1,320KM)
◆道路を再編成して可能な限り
歩道を増やします。
◆これらによって、移動に占める、
バスとMRT(地下鉄)の公共交通での
割合64%を、2030年までに
75%までに増やします。
◆このような環境に優しい習慣を
社会に根付かせるのには時間がかかる為、
若い時から学校で教え込みます。
エコ管理責任プログラムを、
小学校から高校まで導入します。
そのプログラムを通して、
学校からのCO2排出を
大幅に削減します。
2030年までにいくつかの学校は
炭素中立(カーボンニュートラル)
にします。
◆ジュロンレイク地区の
新サイエンスセンターを
これらの教育目的に使います。
どのようにCO2排出削減をするのか、
学生が学ぶことができるようにします。
◆これらの責任ある決定を下し、
家族や友達への波及効果を作ることは、
カリキュラムの重要な部分として、
サステナビリティ(持続可能な社会)
の行動教育において
私たちの価値観の範囲を広げます。
◆すべての学生に
命とサステナビリティについて
理解してほしいと思っています。
◆シンガポールの地理的な制約によって、
再生可能なエネルギー手段は限られます。
水力発電ができるほどの
大きな川はありません。
太陽光発電や風力発電ができるほどの
土地や海の面積もありません。
これらよりももっと、
エネルギー効率が良く環境にいい、
エネルギーを使うように努力します。
◆化石燃料の中でもっとも環境的に
クリーンな天然ガスに移行しました。
◆太陽エネルギー開発を
2025年までに4倍にします。
そのために、
HDB(公共団地)の屋上に
ソーラーパネルを設置中です。
2030年までに、
太陽光エネルギーは
現在の5倍になります。
◆アジア地区から電気や水素を輸入して
グリーンエネルギーを取込みます。
◆水の研究・開発をして、
海水を)淡水にするために
必要なエネルギーを半分にします。
◆今年2021年中に、
貯水池に浮かせたソーラーパネルにより
国内の水道はすべて、
太陽光エネルギーで動きます。
◆Tuas Nexus地区などのゴミ処理場で
消費するよりも、
より多くのエネルギーを生成します。
◆すでに世界最大のバイオディーゼルの
プラントを設置しました。
それをさらに拡大予定です。
◆航空のハブであり海路のハブである
シンガポールは国際的な2つのゴールを
満たすために活動的で重要な役割を
果たしていきます。
航空面では、燃料効率を
2021年から2050年まで
毎年2%ずつ改善していきます。
2020年からのカーボンニュートラルも
同様に増加させます。
海運については、国際運送時の
温室効果ガス排出を、
2050年までに、
2008年比で、
最低でも50%減にします。
◆2030年までに
HDB(公共団地)タウンで使われる
エネルギーを15%減らします。
よりよいLED光と
太陽光エネルギーを
大幅に使うことで、これを達成します。
◆公共団地だけではなく、すべてのビルで
2030年までに
80%をグリーン化します。
ジュロンレイク地区のような
エコ フレンドリーな地区を、
デモ プロジェクトで作って拡大します。
◆シンガポールの都市環境は
電気自動車、EVが走る理想都市です。
◆私たちは2040年のビジョンを
宣言しました。
内燃機関エンジン
(ガソリンやディーゼル)車は廃止します。
すべての車がクリーンなエネルギーで
走ります。
そのために、2030年からは、
クリーンエネルギーの車だけが
登録許可ができることになります。
電気自動車の充電ポイントを
2030年までに、
現在の28,000箇所から
60,000箇所に増やします。
このインフラ整備のために、
民間部門の能力を引き出します。
車税も変えてEVの購入や維持が
容易になるようにします。
◆これらのすべての努力(産業、
住居、商業施設、民間の移動手段)
によりエネルギー消費量を年間で、
800メガワットアワー以上、
減らします。
◆これが各世帯で2030年までに
使うエネルギーとなり、国内での
温室効果ガス排出を、2030年までに
年間で、300万トン減らします。
◆サステナビリティは重要度を増し、
消費者動向も
サステナブルな製品やサービスに
向いてきています。
これはいいことで、
新しい成長機会と雇用創出を作ります。
私たちは炭素と燃料効率の面で、
1番となることで、
新しい投資となる道を探しています。
◆私たちは、2019年に幅広い炭素税を
導入しました。
その税を、企業が温室効果ガスを
削減するための価値あるプロジェクトに
投資しています。
◆政府は、特に中小企業向けの
新しい、
企業サステナビィリティ プログラムを
これから導入します。
◆私たちは炭素の取引とサービスの、
進んだハブになります。
これは何十億ドルにもなるプロジェクトです。
新しくて多様な雇用を生み出し、
アジアや全世界における
グリーン投資で
リーディング センターになることが
私たちのビジョンです。
◆研究、技術革新、2025年企業計画の下で
国内で成長した技術革新により、
シンガポールで研究開発する企業を
惹き付け、アジアや世界中に、
サステナビリティの新しい解決法を
開発します。
◆これは、
炭素回収利用や低炭素水素の貯蔵などの
脱炭素技術と、
エネルギー効率強化の解決法と
サーキュラーエコノミー
を含みます。
ジュロンアイランドはこのモデル地区で、
サステナブルなエネルギーと
科学公園に変わります。
◆海面上昇については、
新しい解決方法を開発し、
海岸線について研究中です。
海岸線を守るために防御するものを
East Coast, Lim Chu Kang,
Sungei Kadut, Jurong Island
に沿って配置します。
◆赤道から緯度1度のシンガポールは、
常に高温多湿です。
ですが、温度を上げたくありません。
都会の熱は私たちの周りにあります。
例えば、エアコンの後ろに立って
感じる熱などです。
緑を増やし、ビルのファサードに
涼しい塗料を使うことで、
熱の上昇を和らげることができます。
◆国内での食糧生産を増やします。
「30x30 目標」を宣言しました。
2030年までに必要な栄養の30%を
国内生産します。
その為に、活気のあるアグリフード業界と
コミュニティと提携します。
◆グリーンプランは、国を通じて
シンガポール人同士関わりあう
生きた進化するプランです。
たくさんのアイデアを利用して、
行動に移していきます。
◆私たち一人一人全員が参加し
シンガポールが変貌する時を
つかみましょう。
1965年にシンガポールが独立国家になって
まもなく、
リー・クアン・ユー元首相は
言いました。
「100年前、ここは干潟、沼地だった。
現在、近代都市になった。
10年後には大都市になるだろう。
怖じ気づくな。」と。
そして干潟は大都市になりました。
私たちはこの大都市を
世界的なサステナビリティ都市に
変貌させていきます。
私たちのグリーンの輝きは
世界と次世代を動かします。
明るい緑の多い将来に向かって
一緒に進みましょう。
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言葉の強さや語呂で遊んだ、
プレゼン目的のプレゼンではなく、
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