皆さま、こんにちは。
東南アジアコンサルタントの塩見有輝です。
今日は、異文化教育について
書きたいなと思います。
というのも
インドネシアの大学生の皆さんに
日本のビジネスマナーについて
お教えする機会があり、
国内1番の難関校のインドネシア大学の
学生さんもそれを見守る教授様も
いらっしゃるとのことで、
その資料作りをしながら考え込みました。
テンプレート的なストーリーとしては、
「おもてなしの国ニッポン」を
日本の姿として、
サービスのスタンダードの高さを示して、
ビジネスマナーの繊細さ、形式を説明し
そしてその裏にある、
日本独特の仁・義・礼・智を重んじる心、
を説くパターンがありがちです。
こういう授業を受けた外国人は
尊敬語や謙譲語がとても上手で
日本人以上に日本人らしい形式を
重んじていがちです。
どんな場面でも、
やけに尊敬語を使いまくる外国人さんに
会ったことありませんか?
それは素晴らしいことであるわけですが
実際のビジネスシーンでは
そこ(日本人的気質への幻想)に
こだわり過ぎだと、
お互いに非効率で仕事しにくいなと
違和感を感じるときがあります。
でも、きっとそういうことを
最初に教え込まれたんだろうなと思います。
もうひとつのありがちな
テンプレート的な進め方は、
日本のサラリーマン意識と
海外の会社員との意識の違いを強調して
それによる働き方の違いを認識する
というのもあります。
「日本では終身雇用意識があって
会社に対しての忠誠心や帰属意識も
他国との比でない」ということを
解説するパターンです。
ですが、実際は
いい、悪いは別にして、
今の日本はこういう姿から
大きく離れてきてますよね。
皆さまも東南アジアはじめ海外で、
それまで頭でイメージしていたのと、
実際に目で見た現状が、
かけ離れている国に遭遇して
多少のショックを感じたことはありませんか?
私の中では、タイがその例となる国です。
「微笑みの国、タイ」というのは
浸透しきったフレーズです。
しかしながら、
(富裕層サービスはわかりませんが)
実際のところ、
今、バンコクの通常のデパートでは
昔の優しい笑顔溢れる受け答えではなく
サービスレベルは全然高くありません。
ネット検索してみてください。
「微笑まない国、タイ」で
数万件のサイトが出てきます。
20年前とは全然違います。
多くの人が
「実際、感じ悪いよね。
フレーズと全然ちがうね。」
と感じているようです。
経済成長とともに、
経済的競争により
精神的に閉塞感があったり、
交通渋滞があってイライラしたり、
微笑みが出にくい状態になりがち
ということがあるかもしれないですね。
歴史的な背景や信仰する宗教、
地形や気候による気質により、
思考的な「傾向」、
行動パターンや反応の「傾向」は
確かにありますので、
そこは確実にお伝えしながら、
私がお目にかかる大学生の皆様には
テンプレート的日本人像にとりつかれないで
今の日本で仕事を進めて行きやすいように
どんなマインドで向かい合ったらいいかを
お伝えしたいと思います。
今の日本、
今のタイ、
今の〇〇~~
「今」は、どの国も似てきたと思いませんか?
各国における、
「過去」に存在した特徴、
あるいは
「今」も存在していてほしいと望む特徴が
すこぶる際立っているわけではなく、
全体的に溶け込んで、似てきている
ように感じませんか。
そして、
国境を超えた「共通価値観」ごとのコミュニティが
できてきています。
無理やり「国ごとの特徴」に
フォーカスしすぎるよりも
どの国にいても、
自分の体験から出てきた自分の考えから
自分の老人的こだわりポイントを排除して
こだわり勘違いとは違う、
自分の考えを持・ち・な・が・ら
自分と違う考えの持ち主も容認していける
Global Mindを作れるように
お役に立ちたいと思います。
優秀な若いインドネシアの大学生さんが、
このクラスを通して
ビジネスを日本でしやすくなり、
日本との関わりで成功して、
それによって日本も繁栄するように
たとえ小さな波紋だとしても、
いい影響を差し上げたいです。
では、まず、名刺交換マナーから(笑)
いきなりライン交換する時代でも
ありますが、まずは基本から。
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