皆さま こんにちは。東南アジアコンサルタントの塩見有輝です。
今では、たくさんの皆さまが、アジアにはすっかり行き慣れて
この国のタクシーはキレイ、この国は、車がボロボロ、など
様々な、「ご自身の」ご感想をお持ちだと思います。
マレーシアのタクシーはいかがでしたか?
シンガポールは、車も新しくて、クレジットカードや
NETS(ネッツと呼んでいる銀行口座につながったデビットカード)
等はもちろんスイスイ使い放題ですね。
マレーシアでは、「Can I Pay by credit card?」と聞くと、
運転手さんが、「Oh No No Only Cash!」現金だけ!と
言う運転手さんがとても多くはありませんでしたか?
それで、その後、
「My Machine (is) Spoiled!!」
(クレカの機械壊れてるんだ!!)と
必ず言うんですよ。(笑)
それで、クレジット端末機が、車体につないでないのを
見せるのです。
それ、つなげたら、通信つながると思うんだけど・・・・。
本当に壊れているケースもあるけれど、
あれ、本当は壊れていないと思います。
ただ、抜いているだけだと思います。
たぶん、会社から、クレカもお客様の利便性の為に
お受けするように、と言われているので、
運転手さんも、NOとただ断れるわけにはいかないので、
「端末壊れてるから~」と言うのだと思うのです。
みんな現金でほしいのです。
マレーシアの場合は、タクシーを時間で、股貸ししていることが
多くて、タクシーを持っているフルタイムの運転手さんと、
タクシーを時間で借りて、パートタイムで運転手をしている方が
います。
パートタイムタクシードライバーさんは、フルタイムの方に、
時間分の車借り代をその日に現金で払って、働きます。
ですので、その日稼いだお金の中から、車代を払いたいので、
クレジットカード決済だと、収入が翌月になってしまうので、
そうすると自分のポケットから、車借り代を先出しする事になります。
それが嫌で、クレジット端末を、車から抜いて、
「端末が壊れている~。」と言い訳する、
こういう構造になっているようです。
2014年はマレーシアは、世界に向けて「VISIT MALAYSIA」という
打ち出しをして、マレーシア観光年としていました。
マレーシア観光局も、羽田や成田に大きな看板を、出していましたね。
観光誘致の時には、必ず、タクシーのことは、
どの国でも問題になりますね。
マレーシアのタクシー会社が、
クレジットカードを設置して使えるようにしたり、
クレカ支払いを受け入れるようにと、従業員に
指示するだけだと、実際はこのように、
運転手さんが受け取り拒否をしていたりするので、
この辺の問題も、いろいろな人の立場にたって、
それとセットで制度を変更していかないと
実際に稼働させるには、浸透しにくいようですね。
ところで、ちょうど昨日、テレビで、
日本人の現金主義を、外国人の方が
不便だ、と言っていました。
なんでこんなに先進国なのに、クレジットカードを
使えないお店だらけなんだ!?との意見が多いです。
イギリスでは、決済の50%以上が、クレジットカード、
アメリカでも、50%弱、
日本では、11%と出ていました。
「いつもニコニコ現金払い。」 これには、
きっと、とても深い意味がある言葉なのでしょう。
でも、私達も、外国に行ったとき、現金が使えないと
本当に焦るとき多くありませんか?
もしかしたら、私達も、外国の方に、不便な思いを
させているのかもしれないですね。
逆に、観光名所のお土産屋さんで、
大きく「CREDIT CARD OK!!」
【We Accept Credit Card】 と書いて
【VISA, MASTER, AMEX, DINERS、CITIBANK】など
使えるものをダダだ!っと、書き連ねるこの一つの工夫だけで
急に、外国人のお客様の人数や、お買い物単価が、
上がったりするかも!
ほんとですよ^^
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