2002年11月に香港から始まった
SARS⁽サース⁾は、
終結宣言が出た2003年7月迄に
世界32か国で8096人に感染し、
774人を死亡させました。
シンガポールの例を見ますと、
2003年3月に感染者が出て、
それから238名が感染し、
2003年7月までに
33名死亡しました。
今日は、
「シンガポールの政府が、
SARSとどのように闘ったか」
を書こうと思います。
SARSも数か月で終結したように
今年2020年の、
新型コロナウィルスも
猛威を振るうのは
数か月かと思いますが、
その間は、
体力が落ちている場合なら
海外旅行は避けたいですね。
現在、複数の航空会社で、
キャンセル料なしで、
フライトをキャンセルできます。
例)
キャセイパシフィック航空
通常はキャンセルした場合、
キャンセル料は4万円と
決まっているチケット
↓
コロナウィルス猛威の為、
無料でキャンセル可能
*航空会社によって違いがあります。
*予約した旅行代理店か航空会社に
電話で確認してみてください。
*ネットに例えば
「〇月〇日までに
キャンセルする場合は無料」
と書いてあっても、
その日付を過ぎていても、
状況がアップデイトされて
キャンセル料無料の場合も
あるので随時確認して下さい。
*中国(香港-マカオも含む)
発着路線は、
キャンセル料なしが多い。
ホテルに関しても、
通常規定と関係なく、
キャンセル料なしでの
事前キャンセルを、
ハイアット初め
各ホテルが対応中ですので、
確認してみてください。
2003年のシンガポールは、
SARSがあった5か月間弱、
シンガポールの国民は団結し、
SARSと闘う姿がTVで流れました。
随時、何が起こっているか、
それに対して
政府がどんな対策をしているか、
情報が開示されていて
国民はパニックにならず、
お互いに励ましあっていました。
感染者が出た公共団地のブロックは
一時的に即座にブロックされて
テープが貼られて出入り禁止に
なってしまったりしましたが、
中の人(SARS患者でない人)も
騒ぎまくることもなく、
周りの人も、「頑張れ!」と
外から声をかけたりしていました。
最初の感染者が出てから、
*タントクセン ホスピタルを
SARS患者専用に指定。
*学校閉鎖(10日間)
*学校に消毒材散布
*卸売青果市場の閉鎖
*空港と港から降りてくる乗客全員を温度スキャナーで体温チェック
*アーミー(軍人)は1日2回体温チェック
*タクシーとバス運転手も1日2回体温測定して、高体温でなかったことをステッカーで表示
*フードセンターの屋台で働く人に体温計が配られ、1日2回測定が義務付けられる。環境省スタッフが抜き打ち検査をして、測定していない場合は、ライセンス停止される。
*全家庭に「一緒にSARSと闘おう!」という冊子が配られる。英語、中国語、マレー語、タミール語で書かれて、全国民が良く理解できるようにされている。
1日2回、体温測定をするなど、自分と家族をどのようにSARSから守るかの教育冊子。
*学校で体温計と測定記録ノートを配布。1日体温2回測定。
*感染者が出たら、その人の行動履歴をチェックし、そこで関わった人は、発症していなくても10日間の自宅待機。
⇒ウェブカメラを自宅に設置されて、ウェブカメラで監視される。
*発症して、治癒しても、その後14日間は、自宅待機でウェブカメラで監視される。
*一部の例外を除き、基本的に病院への、お見舞い禁止。
などを実施しました。
SARS患者の看病にあたる、
医療関係者に対しては、
国民が、感謝の意を
様々な形で表していました。
この2003年のSARSの経験を活かし、
2020年新型コロナウィルスでは、
シンガポールはパニックならずに、
国民が自衛できるように、
各省庁とメディアが動いています。
シンガポールは2020年1月28日から
武漢のある湖北省に、
*14日間以内に滞在した人の入国とトランジット禁止
*湖北省が発行したパスポート保持者の入国とトランジット禁止
を実施開始しました。
これに違反すると罰則があり、
*10,000シンガポールドル(約80万円)の罰金
*6か月の刑務所入り
があります。
新型コロナウィルスの感染者が出た
セントーサ島のホテルでは、
そのお部屋をお掃除したスタッフも
症状はなくてもすぐに隔離されています。
シンガポールでも、
マスクを入手するのに行列ができ
夜の10時まで行列が絶えず、
2020年1月29日現在、
「マスクは咳やくしゃみにより
菌を人にうつさない為のもの。
咳とくしゃみの症状がない人は
マスクする必要なし。」
という医師のメッセージを
TVで流しています。
また、新型コロナウィルスは、
現在(2020/1/29)の段階では
SARSよりも現在は感染力が弱いと
シンガポールでも発表されました。
が、毎日状況が変わるので
この見解が変わる可能性もあるとも
付け加えられています。
武漢のシンガポール人の
武漢脱出については
2020/1/29現在は
中国政府と検討中とのことで
予定日は決定していませんでした。
日本は武漢の日本人を
すでにチャーター便で
帰国させていて、
その部分は
シンガポールより速く、
ありがたいと感じました。
ご質問はメールのinfo@shiomi.asiaか、
こちらのライン@で お気軽に。
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